「ちょっと長野へ!」

しばらく長野から遠ざかってましたがやっとまとまった休日と農作業から開放され、ちょっと長野に一人遊びに行ってきました。今回はエコな旅にするため軽自動車で出かけました。4月に購入したこの軽自動車が気に入っています。乗りやすくて燃費もよく快適です。朝早く出たので昼前には八ヶ岳山麓を通って南相木村に到着しました。

深夜料金と軽自動車の料金で往復とガソリン代で合計22,000円くらいです。レガシイだと36,000円を超えてたと思います。ガソリン代が大きく違います。
今回行きは美作から中国道→名神→中央道経由で諏訪南で降りて南相木へ、帰りは佐久に抜け上信越道→北陸道→舞鶴若狭道→中国道で美作へ帰ってきました。行き帰りで違う道は楽しいです。
 
今回の目的はキノコ狩りと渓流釣りでしたが、行って山に入ってみるとしばらく雨が降っていないのでほとんどキノコは出ていませんでした。がっかりです。せっかく竹籠まで持ってきたのに・・・ それではと沢に入って岩魚を狙いましたが今の時期の魚は産卵前なのであまり餌に興味を示しません。解ってはいたのですが・・・1日目の夕方はなんとか4匹キープサイズが釣れ、それを夜は焚き火で塩焼きにしました。

こうして一人焚き火を見ているだけで幸せになれます。この夜不思議な出来事がありました。ここに写っている岩魚は3匹ですが実際は4匹いたのです。ちょっと目を離した隙に1本が串ごと無くなってしまいました。周りは森、人家はありません。鹿やイノシシが走り回っているらしく、この山小屋周辺にもイノシシの荒らした痕があります。なので持って来た爆竹を鳴らしに50mくらい離れた林に行ってました。そして帰ったら無くなっていたのです。たった5分くらいの間です。誰が持っていった・・・? イノシシや鹿は考えられません。狸が持ってゆくか・・・? ここでは以前も話しましたが山ねずみと不思議な出会いをしたことがありますがまたこんなことがあるとは・・・ 周りを探しましたが結局何も出てきませんでした。
夜になって一段と寒くなってきました。この日は特に寒く下の温泉で気温が7℃でしたからここはもっと寒いです。小屋の中でダウンを着たままシュラフにもぐり込みましたが朝まで寒くて寝た気がしませんでした。
翌日は釣りを夕方に絞って朝から北八ヶ岳に出かけることにしました。一応登山の装備は持って来ました。ここから一時間弱で麦草峠という登山口の峠に行けます。

途中の道脇に咲いてたトリカブトの花です。綺麗ですが猛毒です。
 
その峠の手前が白駒池入り口です。この白駒池は標高が2100mあり、2000m以上の湖では日本で最大です。

池の周囲は約1.4kmあり遊歩道が完備されています。遊歩道と入っても尾瀬のような木道です。
池まで約15分、途中の森は神秘的なコケの森です。ヒカリゴケなどもあります。
林を抜けるとこんな池があります。この池の周囲までなら一般の観光客でも行けます。

池の周りはドウダンツツジやダケカンバで赤や黄色に紅葉しますがほんの少し早かったみたいです。数日後にはドウダンが真っ赤になります。冬は全面結氷して湖上を歩けます。むかしは冬に必ずラブラドールのシェラ君を連れて麓のゲートからスキーを付けて登ってきてました。国道は冬は大雪で通行止めになりゲートを封鎖します。この湖の上でクロスカントリースキーの氷上運動会を山小屋の仲間とやったこともあります。
ここからさらに上の展望のよい高見石という高台に登ります。標高が2300mの上から見るとこんな様子です。

こうして見ると神秘的な池です。ここには高見石小屋という山小屋があります。岡山に帰る前にはよく遊びに来てました。この小屋で年に何度かの行事があり仲間が集まってくるのです。星を見る会、どぶろく祭り、クリスマス、正月などです。オーナーとは今でも年賀状のやり取りをしてます。オーナーが先日ある山の雑誌の表紙に出てたので楽しみにしてましたが残念ながら不在でした。

昼飯を食べてきた道を降りて池の周りを一周しました。その風景をいろんな角度から撮るとこうなります。

休憩所の窓から・・・

ナナカマドの紅葉もきれいです。

この湖の最大水深は10m弱くらいです。

森にはあらゆるコケが生息してます。コメ栂の幹にサルオガサ(コケの一種)がぶら下がってます。このサルオガサは自然のバロメーターです。多いほど自然があるということです。

この松の幹は1m以上あり、大きな岩の上に根を下ろしています。

池の周りには山小屋が2軒あります。ここは冬雪が3~4mくらい降りますから1階部分はすっぽり隠れてしまいます。雪かきが大変です。もう30年くらい前の冬にこの小屋(当時は無人)に雪を掻き分けて入り泊まったことがあります。冬季は一部屋だけ緊急用に開放してあります。氷の世界でした。
帰りにこの麓の八峰温泉に入って汗を流して帰りました。
 
帰ってから夕方釣りに行きました。奥の渓流に入ってみましたがなかなか釣れません。居るのはわかるのですが今の時期産卵前のペアリングに忙しいらしく興味を示しません。それでも粘って毛鉤でやっと1匹アマゴを釣りました。

きれいなパーマークの入ったアマゴです。うちの方ではヒラメと呼びます。
これを夜焚き火で燻して焼くとこうなります。

昨夜の岩魚1匹とこれをお土産にします。
夜は前日ほど寒くなくゆっくり寝られました。
 
翌日は帰る日です。楽しいことはあっという間に過ぎてしまいます。今年はまだ長野にやってくる予定ですが10月連休はお祭りの当番があり来れません。今度来るのは11月のリンゴの買出しの時なのでここには来ないと思います。そのため小屋の雪対策を十分して帰りました。今年3月の大雪はこの村を1.5mの雪が襲い1週間孤立したそうです。当然この小屋も潰れたと思っていましたが何とか健在でした。なのでテントの中には張りをいっぱいして帰りました。
(来週、10月初めに仕事で長野、山梨、群馬に車で来ます。でもここは来ません。でもどこかに寄るかも・・・)
帰りに奥の谷の水場でポリタンに一杯水を汲んで帰ります。山の神が奉ってある場所なので私は御神水と呼んでいます。今週のパン仕込み水です。

来月にはこのカラマツ林が黄色に紅葉します。これが落葉すれば冬です。
ここはむかしキャンプ場だったところですが今はひっそりと森に帰りました。ここで今迄たくさんの岩魚を釣りました。

堰堤の上から岩魚が泳いでるのが見えます。あれが釣りたかった・・・
 
帰りは中央高速からでなくて裏日本の北陸自動車道を帰ります。ここから佐久に出て上信越道で新潟に出て西に走ります。このコースは中央高速ほどアップダウンがなく快適です。車の燃費は非常にいい状態です。
キノコがダメだったので村の温泉にある直売所に寄ったらマツタケが出てました。値段も信じられないくらい安かったので1箱お土産に買いました。

これで5,800円です。この村はマツタケの産地でもあります。昔はよく来ていたので一度に10本以上採ったこともあります。懐かしい思い出です。
 
途中小布施のハイウエーオアシスによってリンゴを買いましたが目的の秋映(あきばえ)は27日からの販売だそうでダメでした。リンゴにも販売日が決まっているんだそうです。

しかたなくシナノドルチェを買いました。つがるというリンゴを硬くしたような味です。それでも岡山では手に入らないような味です。その他に紅玉というアップルパイ用のリンゴをたくさん買いました。来週はこれを使ったおいしいパイが出来ます。楽しみにしてください。ここは栗が有名です。小布施栗というと将軍に献上していたそうです。でも一袋3,000円には遠慮しました。以前この高価な栗を一度買ったことがありますがさすが3,000円とうなりました。

ここで降りて栗の木テラスでモンブランを食いたかったのですが先を急ぐので帰ります。
信州中野では志賀高原を横目で見て斑尾山、黒姫山、妙高山を通過して下っていく途中の先に新潟の海が見えました。ここの新井パーキングエリア内にハイウエーオアシスがあり遅い昼飯です。

天ざるをいただきます。蕎麦に腰があっておいしい!海老もぷりぷりでした。
さすがは新潟です。いっぱい米を売ってます。

さてと、腹いっぱいになったので後は帰るだけです。北陸道に入ってほとんど上り下りがなく車も少ないのでクルーズコントロールで走ります。途中に新幹線駅ができてます。来年3月に開業の北陸新幹線です。ここは宇奈月駅です。

ここから黒部に行けるのだと思います。
小松辺りで日本海に夕日が沈みました。

駿河から舞鶴道に入り美作到着が24時10分で深夜割引適用、お疲れさんでした。
11月にはこの北陸道経由でリンゴの買出しに行こうと計画中です。いつもと逆コースです。そのときは沙羅ちゃんも行きます。最後までお付き合いありがとうございました。

 

 

 

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コメント: 1
  • #1

    kyonkyon (月曜日, 29 9月 2014 16:43)

    すばらしい自然を満喫されましたね。男のアウトドアといった感じです。
    御神水で作られているためか、昨日のベーグル(プレーン)は、いつも以上に香ばしくとても美味しかったです。食パンも好きですが、ベーグルも大好きです。りんごのパイを買うのを忘れました。また、次回の長野の旅を楽しみに待っています。

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